姉の引越し祝い
カテゴリ:いい話 6月 16th, 2023 admin 評価:
12 :VIP774 :2023/06/11(月) 19:31:09.96 ID:2PT4u0K60
大学生のとき、一人暮らしのアパートを引っ越すことになった。
                友人数人と、電車45で分ぐらい離れた実家から
                姉が手伝いに来てくれたのだが、なぜか姉はデカイ荷物持参。
                「?」と思いつつ作業を開始し、昼飯時。
                コンビニや食べ物屋に行くのも大変な田舎のこと。しかし俺は見栄はって、
                仕出屋に寿司の出前を頼んでおいた。友人らには大好評。
                夕方前には引越し終了。新居でひとまず落ち着いて、友人らも帰っていった。
が、最後まで残っていた姉が、例のデカイ荷物をもったまま帰ろうとする。
                「引っ越し祝いか何かじゃないのか?」と問い詰めても言葉を濁すばかり。
                じれったくなってむりやり荷物を奪い中身を見ると――大量のオニギリだった。
                「引越しで台所も片付けてるし、みんなお昼に食べるものないだろうと
                思ったんだけど……。すごいお寿司とか出てきたから、出しにくくなっちゃった」
                恥ずかしそうに苦笑する姉。俺は泣きそうになった。
もちろんそのオニギリは全部ひきとって、ラップにくるんで冷凍保存し、
                一週間かけて全部食べた。最高にうまいおにぎりだった。
そんな姉でよければやるよ。
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