新婚旅行物語 第1章 〜 プロローグ編

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新婚旅行物語1

いやぁ、行ってきましたよ、新婚旅行。楽しい旅でございました。
いつもながら波乱の一つや二つ、ネタの一つや二つは必至の旅となりましたので、テキストにまとめてみようと思います。
新婚旅行物語は以下の6部作となっております。どうぞ読んでやっておくんなまし。

< 目次 >
・第1章 プロローグ編
・第2章 旅立ち〜バルセロナ到着− バルセロナ編1
・第3章 ガウディはやっぱりすごかった − バルセロナ編2
・第4章 サグラダファミリア主任建築家外尾さん − バルセロナ編3
・第5章 ガウディの偉大なるデザイン − バルセロナ編4
・第6章 シーズンオフ、大丈夫なのか? − イビサ編1
・第7章 バイクで一周ツーリング − イビサ編2
・第8章 花より団子 − ローマ編1
・第9章 イタリア随一のリゾート − シチリア編1( NEW!! )
・第10章 カポ・タオルミナの誘惑 − シチリア編2( NEW! )


<登場人物>
ayu・・・・主人公あるいはここのwebmaster
K子・・・我が嫁。好物はポテトチップス。犬バカ。
O・・・・・イタリア旅行暦3回の強者。パスタ屋のコック。
S・・・・・実は嫁ちゃんにはめっぽう弱い、気のいいやつ
K野・・・プランニングツアーのやり手営業マン。最近新オフィスに移ってウハウハらしい。年齢不詳。女性。


新婚旅行物語 第一章 − プロローグ
結婚式の段取りも忙しい最中、K子が慌てて電話をかけてきた。

ayu「どしたの?」
K「新婚旅行どうする?」
ayu「うーん。南米も行きたいし、エジプトもいいなぁ」
K「あ?旅行といったらヨーロッパに決まってるじゃない?」
ayu「ヨーロッパってキミさては、イタリア料理食べたいだけでしょ?日本でも食えるっつーの。」



K「もう一度いうてみぃワレ!


ayu「何も言ってません。。。」



K「というわけで、イタリア旅行のパンフレットをたくさん貰ってきたので早めに決めようね。」

ayu「(というわけってどんな訳?もう貰ってきてるんじゃねーか。)・・わかりました」

そんなこんなでイタリア方面に決定した。それでいいのか?
週末パンフをみながら話し合うことに。


ayu「やっぱりイタリアといえばローマとかヴェネチアの古い建物が見たいなぁ。」



先日も友人がイタリアに行って来て写真を見せられたばっかりだった。とにかく街並みが美しく、そこに行くだけで別世界といった印象であった。

とにかく僕の周りではイタリアに行った友人が多く、沢山の写真を見ていた。南米も行きたかったが、イタリアも自然な流れだったのかもしれない。K子は興奮してパンフを眺めている。

K「はやくおいしいパスタ屋さんを見つけないと!」


ayu「もう食いもんかよ!


K「だってー」

ayu「どこに行くかも決めてないのにお店はないでしょ。」


あまりの嬉しさにかなりの先走り模様。この興奮状態のリミットを超えると彼女の体は自動的に発熱する仕組みになっている。やばい。

とにかく、旅行ガイドを本屋で購入し、行ったことがある友人にイタリアについて聞いてみることに。
候補に挙がったのは2ヶ月程前にイタリアーギリシャに行ったS夫妻とイタリア料理店で働くO夫妻(旦那Oは既に3回イタリアに行っている強者だ)

まずはOに電話だ。


ayu「今日集合ね。」

O「あぁいいよ。どうせ旅行のことでしょ?そろそろかかってくると思った」

ayu「な、なんでわかったの・・・」

続いてSに電話

S「いいよー。じゃ家に集合ね。飲み物買ってきてねん」

ayu「そんなこと言って奥さんに了解とらないと・・」

S「ウチは亭主関白だから大丈夫!」



ayu「そんなのウソってみんな知ってるよ。。


とりあえず、頼れる旅行経験者は確保。集合までガイドを見ながら勉強勉強。
ローマはやっぱり外せない。イタリアといえばシチリアにも行きたい。シチリアといえば・・・・

ayu「グランブルーの崖のレストランでパスタ食いたくない?」

K「食いたい

聞くまでもなかったか。。

そう、映画を見たことがある人はすぐにわかると思うが、ジャンレノとロザンナアークェットがパスタを食べるシーンだ。「ママのパスタ以外をよそで食ったら殺される」のシーンだ。

あの最高のロケーションでイタリア料理を食べられるのはたまらないかも。

K子が即座に調べてきた。

どうやらシチリアのタオルミナというところらしい。こういう調査力は素晴らしい。他のことにそのパワーをつか・・・おっとやめておこう。

突然ふと僕の頭をよぎったことがあった。

cafe del mar
は確かイタリアじゃなかったっけ?

cafe del mar
というコンピレーションをなんとなく見つけて先日購入したばかりだった。このカフェは実在するカフェで・・・・早速ネットで検索。

スペインのバレンシア沖にある、イビサ島にあるらしい。もちろんイビサが組み込まれたツアーなんかは皆無なのだが、とてもよさそう。

夕日の砂浜でDJが流すアンビエントな音楽を背に座ってお酒を飲む。

前からは、落ち着いた波の音。

そして、目を上げれば、沈みかけていく太陽。

その太陽に合わせて綺麗にフェードアウト。サンセットと共にビートが流れ出す。

そしてそれにつられお客の誰からとも無く発せられる拍手。。

・・ここに行かずしてどこにいくことができよう

行ったことのあるヒトは口を揃えて言う。


脳がとろけそうだ

と。

この時点で僕の頭のなかではスペイン−イタリアの旅行プランが徐々に描かれていた。

さて、 旅行に行くときに皆さんは何を決め手にするのだろうか?

・おいしい料理を食べたい
・美しい景色(建物)を見たい
・観光スポットで楽しみたい
・リゾートホテルでまったりとしたい

他にもいろいろあるとは思うが、だいたいカテゴリ分けするとこんなものか。
だが、日本人の悪しき風習が加わるともう一つのカテゴリが出現する。

海外のブランドを安く買いたい

これだ。確かに安いかもしれない。勿論買い物をするなとは言わない。
が、高い銭を払って旅行に行き、少しばかり日本より安い、しかしやっぱり高いブランド物を買うのに短い旅行の少ない時間を使うのはいかがなものか。

というわけで、今回の旅行では

一切の買い物禁止

を敢行すべく、Kに相談することに。

ayu「(長い説明)・・・というわけでね、買い物禁止にしようではないか
同志よ

K「あ?(怒

ayu「いや、だからね、買い物をですね・・・」


K「もういっぺん言ってみぃ


ayu「買い物をするよりも景色を見たほうがよいのではないだろうかと・・・」



K「景色は見るよ。でも買い物もする。


ayu「あ、あぁそうですね。。。。」


あっさり負けてしまった。。(泣

そんなこんなで夜Sの家に行くことに。
S夫妻はツアーでイタリア−ギリシアを回ったそうな。

S「俺はやっぱりマキシマスだね。」

ayu「は?それ何?」

S「知らねーの?ローマといえばマキシマスでしょ。」



どうやら彼は映画「グラディエーター」のことを言っているらしい。
その映画見てないし、一体どこのことなんだ!

S「映画の舞台がコロッセオだから行く前に映画見といたほうがいいよぉ」

彼らはローマをマウンテンバイクで観光したらしい。
楽しそー。それ採用。

O夫妻はスペイン−イタリアの旅。彼らは全くのフリーツアーで行ったそうな。
O「俺らの旅はやっぱりF1だな。スペインGP。あのときはな・・・」

つうか全然参考にならないんですけど。

O「あぁ、あとはサッカー。ローマといえば俺達が言ったときは中田がいてね・・・・」

いや、そういうことじゃなくて。しかも中田いないし。

そんなこんなでまたもや飲みすぎて夜中の3時。や、やばい何も進展してない。

いつもこうです。

次の日、プランニングツアー(http://www.tabisuki.jp/)
に行ってみることに。
ここのK野さんはちょっとやり手だ。年齢不詳だが。
K野「一番安いプランで旅行を組んで見せます!」
年齢不詳だが頼もしい。

ayu「えっと、とりあえず決まってるのが、イタリアとスペインで10日間ってことなんですけど。イビサとシチリアには行きたいです。」

K野「わかりました。いくつかプランを練ってみますね。」
・・・・数日後K野さんから電話が

K野「10月12日のアリタリア航空がもう既にキャンセル待ちです。早く決めないとまずいですよ。」


この時点で8月の半ば、あせる気持ちで旅行のことを考え、再度K野さんに希望を言うことに。

1.イビサ島に行きたい(2泊)
2.シチリア(タオルミナ)に行きたい(2泊)
3.ローマに行きたい
4.ナポリに行きたい


以上の条件をK野さんに伝え再度組み直しをしてもらう。
すると、条件は網羅してはいるが、ほとんど毎朝6時起きの超ハードスケジュール。

つうか通常会社に行くときよりも早起きなんですけど。

ayu「そ、それはちょっとつらいですねぇ。」

K野「そうですか?でもそうしないと回れないですよ。」

ayu「うーん・・・もいちど考えてみます。」


まずい、時間がない。あーでもないこーでもないと二人で練り直す。

K「ワタシ会社ヒマだから考えてみたんだけど」

こういうときにヒマな仕事をしているK子は力強い。ヤツは

メールをしに会社に行っている

といっても過言ではないどこにでもいるOLだ。

なんとかできたプランはこんな感じだ。

1.着後バルセロナ泊
2.バルセロナ観光〜夕方からイビサ島へ(イビサ泊)
3.イビサで終日
4.朝一でローマへ〜着後ローマ観光(ローマ泊)
5.午前中ローマ観光〜夕方からナポリへ(ナポリ泊)
6.午前中ナポリ観光〜夕方からシチリアへ(シチリア泊)
7.終日シチリア
8.午前中シチリア観光〜帰路

これで精一杯だった。二人は満身創痍でK野さんにメール、ついでにOにも報告することに。

ayu「どう?完璧でしょ?」

O「つうか、バルセロナ半日だけ?それはまずい。もしかしてサグラダファミリアだけ見とけばいいやなんて思ってない?」

二人「(図星)・・・・」

O「今日夜行くからビール用意しとけよ」


キミハイツモトツゼンデスネ・・・


そして夜、彼はおもむろに一本のビデオテープを取り出した。
そこには数年前にネスカフェのCMにも登場した外尾悦郎氏と日本が世界に誇る映画監督北野武との対談だった。

内容を書くのは省略するとして、そこにはガウディという天才建築家の魅力と、外尾氏のサグラダファミリアに賭ける想いと、バルセロナという街の魅力が満載であった。
友人Oの勝ち誇った笑顔が憎たらしい。

ayu「バルセロナ2泊決定

K「は、早すぎ。それはいいとしてどこを削るの?」

ayu「そりゃお前あれだ・・・・ナポリを削ろう」



K「
ピ、ピザは?・・・ワタシのピザはー?!


ayu「ナポリのピザ・・・それも捨てがたいが・・・
よーし、とうさんピザカリフォルニアに注文しちゃうぞー(意味不明)」

そんなわけで、ピザ発祥の地、魔女の宅急便のイメージともなった魅力的であろうナポリを泣く泣く断念。K野さんに速攻メール。

K野さんは思ったはずだ。

お前らイタリアスペインって言いたいだけとちゃうんか?と。アホかと。馬鹿か・・(以下略)

K野さんには随分迷惑かけちゃいました。年齢不詳だけど。

ともかく、こうして日程が決まった。
その後も順調に飛行機がとれなかったり、予定が変わったりで、日程は変わっていったが。(笑

1.着後バルセロナ泊
2.終日バルセロナ
3.午前中バルセロナ〜夕方よりイビサへ
4.終日イビサ
5.朝一でローマへ〜着後ローマ観光(ローマ泊)
5.午前中ローマ観光〜夕方からシチリアへ(シチリア泊)
6.終日シチリア
7.朝一でローマへ〜着後ローマ観光(ローマ泊)
8.午前中ローマ観光〜帰路


飛行機の都合でローマがかなりないがしろになってしまったが、憧れのシチリアの岸壁のホテルにも泊まれるし、ほぼ完璧な日程となった。 次週旅行記は福岡空港から始まる。


そこではとんでもない事態がぁぁぁ!
(ガチンコ風)


PS
相変わらず前置き長くてすいません。


→第2章へGO


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