嫁との会話16 - ショッピングモールでの出会い
またご無沙汰になってしまいました嫁との会話。下書きしたまま忘れていましたすみません。
我が子ユイナは一歳を過ぎ、今では手がつけられない程歩いている今日この頃。
今回のオハナシはそれよりもちょっと前、まだ満足に歩けない頃のオハナシです
ある日、嫁K子が大量に洋服を買ってきた。自分の服だ。一体今度は何がおこったのだろう。僕はさして驚きもせず、聞いてみた。
- ayu
- 「そんなに買い込んで一体どうしたの?」
- K
- 「むしゃくしゃしてやった。今は後悔している」
- ayu
- 「ダメな犯罪者みたいでいいね」
- K
- 「だって・・・・」
その日嫁K子は休みをとっており、つい先日歩き始めたユイナの靴を買いに行っていたらしい。
福岡の大型ショッピングモールにユイナと二人出掛けていった嫁K子はノリノリでユイナの靴を3足買ったそうな。
- ayu
- 「すぐに大きくなるのに何故3足も買うんだよ」
- K
- 「カワイかったんだから仕方ない」
- ayu
- 「・・・・・で、何があったの?」
以下嫁K子回想
- K
- 「ユイナー3足のうちどれがいい?」
- ユイナ
- 「・・・・・・(無言でピンクの靴を奪う)」
- K
- 「あらー♪これがいいの?カワイイもんねえ。じゃあ早速履いてみようねえ」
ユイナに新品の靴をお店の前で履かせる嫁K子。ショッピングモールで良くある光景だ。
- K
- 「まあ!カワイイ!ユイナ、やっぱワタシセンスあるよねえ」
- ユイナ
- 「・・・・・・」
センスがあるかどうかには一切反応せずノリノリで歩こうとするユイナ。勿論K子が支えてやらないとまだ満足に歩けないが、超満足げだ。嫁K子は中腰でユイナの手をとり支えながら歩かせていた。そんな格好でショッピングモール中を歩く姿はさぞみっともなかったことだろう。疲れたK子はユイナに諭すように言った。
- K
- 「それじゃあ、ベビーカーに乗って帰ろうか」
- ユイナ
- 「うううううううう・・・・・」
それまでご機嫌だったユイナがベビーカーに乗せられようとした瞬間グズり始めた。
- K
- 「ああ・・・ダッコがいいの?それじゃあだっこ・・・」
- ユイナ
- 「うううううううぎゃーーーーーーーー!」
- K
- 「ええ?!何?一体どうしたの?ユイナ、具合でも悪いの?」
抱きかかえようとするや否やエビのように体を反り、わめき散らすユイナ、どうやらまだ歩きたいらしい。
- K
- 「ユイナー、帰ってからおうちで歩く練習しようねえ」
- ユイナ
- 「ぎゃああああぁぁぁぁぁぁぁーーーー!」
- K
- 「ユ、ユイナ・・・・・・」
地面に下ろして中腰で支えるとそれまで流していた涙もピタリと止み、満面の笑顔が覗く。明らかにそれは、
ウソ泣きを覚えた瞬間だった
K「ユ、ユイナ・・・・・」
分かってはいた事だが仕方ない、嫁K子は中腰のままユイナの手をとり、トコトコと駐車場に向かって歩き始めた。
しばらく歩いた頃、名だたるブランドのお店が立ち並ぶそのショッピングモールのショーウインドウがキラキラと光っている。ふとそちらに目をやると、嫁K子はそれに反射して何かが写っていて驚愕したという。それはまぎ
口を開け、髪を振り乱して、中腰で歩くオバサンの姿が(泣
最初はそれが自分だとは全く気づかなかったそうな。バカな嫁K子。その顔は激しくヤツれ、とてもみすぼらしかったという。
とそんな時、突如聞き覚えのある声が遠くからした。
- 謎の声
- 「K子!!!!!」
- K
- 「・・・・あ、T美・・・・・(泣」
それは3年振りに会う同級生T美(独身)だった。彼女は丁度そのブランドのお店に買い物に来ていたらしく、上から下までそのブランドを身に着け貴族のように歩いていたという。いや、貴族のように見えたという。嫁K子は一刻も早くその場を立ち去りたかったそうな。
- K
- 「ひ、ひさしぶり・・・だね・・・」
- T
- 「どうしたのー?そんな中腰で?」
- K
- 「(好きでやってるわけじゃねえよ!)・・・・ユイナが歩くっていうから」
- T
- 「ふうん。でもユイナちゃん、大きくなったねえ。かわいい。」
- K
- 「でもちっとも言うこと聞かないんだ。ワタシ急ぐから行くね」
- T
- 「え?その中腰で?」
- K
- 「うん、そう。じゃあねえ。バイバイー」
- T
- 「・・・・・バイバイ」
T美が見送る中、完全にイラつきがMAXになった嫁K子はT美が見えなくなった後に
中腰のまま洋服を買い漁ったそうな。
まあ、そんなわけで、半ば目が血走った状態でリビングに買ったばかりの洋服を広げて試着を繰り返す嫁K子を無視し、
今日もPCに向かう僕なのでしたー。
おまけ
嫁との会話関連
■嫁との会話1 - 日常会話
■嫁との会話2 - 写真撮影
■嫁との会話3 - 物真似
■嫁との会話4 - タオルにまつわるエトセトラ
■嫁との会話5 - porterのカバンを巡る闘争
■嫁との会話6 - 魅惑の電動ハブラシ
■嫁との会話7 - ル・クルーゼ(Le Creuset) の鍋
■嫁との会話8 - ドラゴンクエストと嫁
■嫁との会話9 - エビ命
■嫁との会話10 - 帰ってきた嫁K子
■嫁との会話11 - 出張帰りの至福に忍び寄る影
■嫁との会話12 - iPod購入の果てに
■嫁との会話13 - デジタル一眼との出会い
■嫁との会話14 - イル・ビゾンテ(IL BISONTE)と嫁
■嫁との会話15 - ケータイと嫁
■嫁との会話 16 - ショッピングモールでの出会い
■嫁との会話17 - PCが起動しません
■嫁との会話18 - 家、買っちゃった。
■嫁サイト(プリマディ)
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■gi(ギィー)福岡浄水通りの絣(かすり)と手作り雑貨のセレクトショップ
↑サイト内紹介記事
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■嫁との会話17 - PCが起動しません
■嫁との会話16 - ショッピングモールでの出会い
■嫁との会話15 - ケータイと嫁
■嫁との会話13 - デジタル一眼との出会い
よし、決めた!子供は作らない!
嫁の為に、財産の為に、未来の為に!
ブランド品はお金で買えますが、お金では買えないものを子供からたくさんもらいます(キレイに言いすぎか?)。たしかに髪を振り乱して、汗だくになってる私ってどうなの?・・って思うけど。母親もこうやって自分を育ててくれたんだと思うとちょっと泣けてきます。中腰万歳!K子万歳!服でもなんでも買っちゃってください。
Posted by: はる一番 at 2006年07月25日 10:59楽しい語り口にプププと笑いがこみ上げる一方で、流れ出るのは冷や汗か涙か…
写真に写った見知らぬオバサンが自分だと知った時の気が遠くなるような衝撃が忘れられない私には、とても他人事とは思えませんでした…
K子さんファイトおー!
> Yokooxさん
何言ってるんですか!「コドモは素晴らしい」という意味の文章ですよこれは(笑
>はる一番
何言ってるんだ!嫁K子賞賛の文章ではないのですよこれは(笑
>そちぷさん
歳をとるのってイヤですよねえ。僕も先日、自分の写真を見て驚愕しました(泣
やっぱり子育って体力も気力もいるのね・・・。
ただでさえ、人よりやる気ないのに、大丈夫かしら。
年明け、髪が真っ白になってヨボヨボになってるかも~
私が育児放棄しないように、見守ってて。
やっぱ若いうちに子供は作るべきだね。
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