2002年、北海道の有名ゲレンデ、アルファリゾートトマムに行ったときのレポです。
天気予報は3日とも晴れ。積雪は170cmとまずまず。ま、北海道にしては少ないかな?吹雪かないのが一番だね。
福岡より飛行機→JR北海道にてトマム駅へ。
まず、ビールを飲みながら駅弁を。メニューはさんざん迷った挙句、
「ウニ弁当」
これしかないでしょ。
初めてのJRでの移動。荷物の置き場が少ないのがちょっと、なカンジだけど、風情があってとてもよかった。
スキー場に来てもほとんど感じることのない、「雪国」気分を堪能。列車に揺られ、ビールも飲んで、ふつふつと湧き上がってくるボルテージを抑える。
トマムに着くといきなりの豪雪。て、天気予報は?
着替えてゲレンデにでると、気持ちも高ぶってくる。 記念すべき初トマムでの1本目、
「ゆ、雪質サイコー!」
気温の低さが良いのか、トマム山の立地条件が良いのか、圧雪されたゲレンデであったにも関わらず、エッジがガンガン効く。広島などでは絶対に味わうことの出来ない雪質。
ちょっと自分が上手くなった気分。まさに絶好調。
しかし、寒い。寒すぎる。顔に直でくる寒さ。
これも今までに味わうことのない寒さ。気温計をみると
マイナス12度。死にそうです。 一日目はナイターまでガツガツ滑り、お楽しみの夕食へ。
ここでは、石狩鍋、アスパラバター(見たことのない太さのアスパラ。うまい)、ホタテバターなど、北海道ならではの食事を。もうご満悦。
ビールも嫌が応でもすすんじゃいます。
ノリノリの僕らは周りのことに全然気づかず。ふいに店員がやって来た。
店員「ラストオーダーです。」
僕等「え?!もう?」
ふと見渡せば店内に残ってるのは・・・片付ける店員さんたち・・
またやっちまった。
これじゃ、いつもの飲み会と変わらねーよ。
二日目の天気はくもり。
行ってないコースを制覇しにひたすら滑った。
前日は行けなかった頂上付近はまさにパウダースノーならぬ、シルキースノー。
涙が出そうなくらいボードの板に食いつく雪に感動です。
無圧雪のコース外でもへっちゃらです。ビデオに出てくるプロみたいな錯覚に陥ります。(←アホ)転んでも全く平気。
笑いが止まりません。
滑っちゃいけないリフト下にも上手いヒトを真似して行っちゃいます。
トマムにもスノーパークがあるんで、行ってみた。要ヘルメットなので、レンタル。
来年はヘルメット持参にしようかな?
こういうゲレンデのキッカーってものすごく飛びやすい。高さはめっちゃ高いのに、角度の設定が素晴らしいのか恐怖感がわかない。雪質のせいでもあるんだろうけど。
二日目の昼食はトマム山の中腹にある、「レストランコンコ」
山小屋風のつくりで、雰囲気満点。食事をするスペースと休憩するスペースを分けており、休憩スペース以外では禁煙な為、非常にお客の回転率が良い。
これは他のレストランでも見習うべき。
ここに来るお客のほとんどがビーフシチューを食べに来るといっても過言ではないくらい、うまい。
他のゲレンデのくされ1000円カレー(どこいってもボンカレーより不味いのはどうして?)はいったいいくらの利益があるんだ!と切れそうになるくらい、ここのビーフシチューは美味かった。あと、ゴマフランスパンね。他のメニューも美味そう。
トマムに行ったヒトは絶対オススメ。
そんなこんなで、夕方からは、
犬ゾリクルージングへ。
アイスドームという全て氷で出来た施設(これがまた幻想的で素晴らしい。
犬ゾリなんて初体験だったが、マッシャー(犬ゾリをコントロールする方)のおにいさんがめちゃめちゃかっこ良い。
パタゴニアの最上級グレードのジャケット
も光っていた。
犬ゾリというからには、わんちゃんがソリを引っ張るのだが、そのハスキー犬が賢いこと。
マッシャーのお兄さんの掛け声と共に一斉に走り出すわんちゃんの賢さと忠誠心は鳥肌もん。
ボールしか見えてないウチの犬もここで修行させようかと本気で考える。
犬ゾリは思ったより早く走った。とても犬たちが引っ張っているとは思えないくらい。氷で出来たトンネルを猛スピードで駆け抜ける。これはかなりエキサイティング。
あっと言う間に走り終えた後、お兄さんはわんちゃんたちを誉めて回る。
わんちゃんたちはお兄さんが大好きみたいで、お兄さんのねぎらいが心底嬉しそう。ちょっと感動。 こういうリゾートスキー場に行ったのは初めて。滑りまくるだけじゃなく、これも又、アリかな、と思った。
夜は又々海の幸&ビールで後一日しかない北海道の夜を堪能した。
3日目は午前中までの残り少ない時間しかない。
前日降った雪のおかげで、朝から最高の気分。
前日から予約してあった「オフピステツアー」(圧雪されてないゲレンデ外をインストラクターと一緒に滑るナイスなツアー)
が積雪量の多さにより中止。ホントはこれが目的だったんだけどね。
恐るべしトマム。
圧雪ゲレンデもノリノリの未圧雪ゾーンへ変化。こうなると、楽しさは絶頂。
ターンする度に舞い上がる雪に我ながら酔ってしまう。どんなに急な斜面でもこれだけ雪があるとガンガン滑れてしまう。まさにパウダースノー。
あぁ、神様。これがパウダーなんですね?
なんて神に感謝したりなんかして。
寒さも実際は強烈なのだが、(マイナス12度!)そんなものにかまっているヒマは全くナシ。
3日目ということもあり、体の疲れも絶頂。足はガクガク。
そんな状態だが、めいっぱい楽しめた。
素晴らしい雪質をありがとう。これだから北海道はやめられない。
そんなこんなで、楽しかったトマムツアー。
良いトコばっかり書いても仕方ないので、ちと気になった点をいくつか。
■■リフト寒すぎ、遅すぎ、古すぎ。■■
リゾート地が聞いてあきれるリフト等の施設のヘボさ。今時 一人乗りリフトが君臨しているのには苦笑。来年はなんとかしてね。
■■ホテル静電気すごすぎ■■
ホテル「ザ・タワー」に泊まったのだが、外観のカッコ良さとは裏腹にやっぱり古さは隠せない。
それはそれでガマンすればなんとかなるのだが、静電気が凄すぎる。ホテルの扉、壁などに触る度に静電気が。
これはいただけません。
■■ホテル間のシャトルバス少なすぎ■■
せっかくのリゾート地、他のホテルのレストラン、アイスドーム等の娯楽施設等にも行って見たいもの。
移動の手段はシャトルバスオンリー。これがやっぱり少ない。間違ってJRトマム駅まで滑り降りてしまった僕等は1時間もシャトルバスを待つハメに。これじゃあダメダメ。
■■営業時間短すぎ■■
福岡くんだりから行く僕等にとってはこれはつらい。
ほとんどのリフトが4時で終了してしまう。ナイターゲレンデは一つしかないし、そこに集中してリフト待ちが大変。
とは行ってもトマムの雪質、ホテルの従業員の対応は最高。(わざわざ、ホテルバスを呼んでくれたトマム駅ステーションのお姉さんありがとう)
来年も行ってみたいと思わせるゲレンデであった。リフトもナイター以外はほとんど待たずにのれるし。
オフピステツアー、行ってみたいな。
あと、雪の中のジャグジーも良さそう。全く時間的に余裕がなかったのが残念。