■ 音楽の歴史 feat.わっと vol.2 [ 音楽の歴史 ]
幼い頃から自分の聴いてきた音楽を赤裸々に語る、
音楽の歴史。
FLIP SIDE管理人わっとさんのテキスト第二弾。
わっとさんセレクトの音楽リスニングサイト、
Sunday Server.も絶好調です。
聴きながら読むのも良いかと。
1996年(17歳)
(前回の続き)世の中にはさらなる英語力の飛躍を目指して留学する人が大多数だと思うが自分は別。ほぼ
強制送還。
ニュージーランド=田舎っていうイメージしかないから行く前はCD屋があるのかさえ心配で、たくさんCDを持ってったりしたんだけど、いやはや、名古屋なんかよりよっぽど充実してた。
そして決定的なカルチャーショックはラジオ! 一時期 本気で契約しようか考えた “ゆうせん♪” そのままの世界。
ホームスティ先のステレオを私物化してはエアチェックの鬼と化した。迷惑なんてなんのその。
そんな素晴らしいラジオ局の筆頭が Active 89FM。
それまで探せなかった微妙なジャンルの音楽を開拓できた。(ネットで聴けるので今でも重宝してます)
あと大きかったのが、こちらのCD屋のスタイル。なんと、店にあるすべてのCDを試聴することができるんです。試聴用のCDプレーヤーが、多い店では10 台くらいあって、みんなそれを利用している。それが向こうの人たちには当然の事のように、お店の人も快く応じてくれる。おかげで聴いたことのあるアルバムが爆発的に増えました。
■ Robert Miles / Dreamland(視聴有)
ラジオから"children" が流れた時、
「さすが外国はかける音楽が違う」
と感激したものです。それが世界的な大ヒットになってることも知らずに。
■ Rob D / clubbed to death #1
映画
『マトリックス』で (違うバージョンが)使われた。
この曲がラジオでかかった時、僕はトイレに入ってたのだけどお尻も拭かずに飛び出して カセットテープの録音ボタンを押す。迷惑なんて なんのその。(いいかげんにしろッ)
■ AFX // Hangable Auto Bulb EP
■ Aphex Twin // richard D james album(視聴有)
AFXのは 友達が「買ったよ」という手紙をくれた数日後に偶然見つけた。アナログのみのリリースなんだけど、なんとホストファミリーの家にはアナログ プレイヤーがあったのでした。
あんまり一緒に聞ける曲じゃないけど。
■ ブリットポップ?
イギリス圏のニュージーランドはブリティッシュロックの嵐。
この年のブリティッシュ系はクオリティ高かったと勝手な?思い入れがあったんだけど、のちに同じ意見を持ってる人を発見してちょっと嬉しい。特に思い出に残ったのは
Crowded Houseと
suedeかな。
■ 日本語が恋しい
友達が
電気グルーヴ / オレンジを送ってくれた。 聴いたら
余計にシュールな気分になった。
2001年
2001年最初に聴く音楽を
William Orbit / Pieces In A Modern Style(視聴有)に決めた。以後、寝るときによく聴いていたせいで
これをかけ始めると眠たくなる。
この年の7月からロンドンへ 一年間行ってました。
「入国の目的は?」『CDです。』「ハァ?」
■ チルアウト、これだ! 豊橋名産・ヤマサの ちくわ
「オレもそろそろジャズでも聴くかな」と “
jazz FM”というラジオ局に周波数を合わせると、夜10時から Late Loungeなる番組が。名前のとおりラウンジ系ミュージックのオンパレード!
Sunday Server.でかかっている曲の約半分はここで覚えたと言っても過言ではない。
そして Thames(テムズ)というラジオ局でも 平日の夕方5時から3時間ほど、チルアウトonly の番組があった。夕暮れ時の窓からの
素晴らしい眺め(画像有)に恍惚としながら「これこそ僕が探していた音楽だ~! 」と叫んだり… は しなかったけど。
思うに この手の音楽って なんとも説明の難しいジャンルなんだよね。欲しい音楽のイメージはあっても言葉で うまく言い表す ことができなかった。
“湿った感じで、伸びがあって、音がたくさん入ってて情緒的で、ビートがあって etc....”
今じゃ、“チ ル ア ウ ト”の5文字で説明できちゃうけど。チルアウトなんて言葉、昔むかーしの RISING HIGH のアレしか知らなかったもんなぁ。。。
・Goldfrapp / Felt Mountain
“無人島に持っていく5枚のCD”に入りそうです。
以上、ここまで根気よく読んでくださった人がいればありがとうと言いたいところである。
思えば 子供の頃、父親が カセットテープの数を自慢してたっけ。
「こんなに集めてどうするん?」と思ったことを今自分がCDでやっている。
あぁ、遺伝って恐ろしい。
December 23, 2003 04:03 PM | 関連記事