忘れもしない、僕が生まれてまだ3ヶ月の幼いころ、冬の寒い季節にキミと出会った。
住む場所が変わり、寂しくて戸惑っていた僕をキミは暖かく迎えてくれた。
寒くて泣いていた僕をゲージから出していつも布団で一緒に寝てくれたね。
キミとの毎日はホントに楽しかったよ。
平日の夜の散歩は充実していたし、週末は必ずどこかへ連れて行ってくれたね。
僕が大好きだったボールでいつまでもいつまでも時間を忘れて遊んでくれたね。
だから昼間一人で過ごすのもちっとも寂しくなんてなかったよ。
キミが帰ってくるのが楽しみで楽しみでたまらなかった。早く遊びに行きたかった。
仕事で遅くなっても、どんなに体調が悪くても、雨が降っていても、キミは毎日の散歩を、僕との会話を、休むことなく続けてくれたね。
そしてみんなで遊びに行くときも必ず僕を連れて行ってくれたね。
人気のないあの海を僕は大好きだった。大きな荷物を持って遠いところまで僕を連れて行ってくれたね。毎年行っていたあの海での様々な出来事は最高の思い出だよ。
5年もの間、僕のことを一生懸命優しく面倒見てくれたキミの笑顔は僕にとってかけがえのないものなんだ。
だからあの事故があったときにずっとずっと僕の側で泣いてくれたキミを見て僕は嬉しかったよ。
こんなにキミに愛されてるのを知って、こんな幸せなことはないと思ったよ。
目を閉じればいつでも思い出せる。
暗くなるまで一緒に泳いだ海。
一緒に頂上まで登った山。
他の犬から大怪我までして僕を守ってくれた事。
結婚式の写真も一緒に撮ってくれたね。
これだけの思い出を作ってくれたキミと別れるのはツライけど、これからもずっと、いつでも楽しかった事は思い出せるし、いつでも側にいるから。
だから、もう泣かないで。
今まで本当にありがとう。
ちょっと目を離した隙の出来事でした。僕らはぐったり倒れたユウヒを見て、信じられない気持ちと共に重い謝罪の気持ちに苛まれました。
家に連れて帰った後も、外傷が全くなかったこともあり、いつものようにベッドで寝ているみたいに思えて仕方なかったです。何度も何度もユウヒに話しかけました。
次第に固くなっていくユウヒ。どんなに残虐な映画よりも、どんなにひどい映像よりも僕らにはキツい現実でした。
いくら謝っても足りないくらいユウヒには申し訳ないことをしました。
「ペットを守る」
こんな当たり前なことが出来なかった僕らは飼い主失格なのかもしれません。5年間飼ったのは嫁K子でした。それはもう自他共に認める溺愛をユウヒに注いでいました。
雨の日も、暑い夏も、雪の降る日も、病気のときも、生後2ヶ月で飼ったユウヒと一緒に散歩に行っていました。
結婚式の前撮りの写真も3人一緒に撮ったし、新婚旅行の時も日本で待っているユウヒを思い出しては犬の写真ばかり撮ってました。
K子はよく言ってました。
「会社で嫌な事があっても、ユウヒに会うと一辺に忘れるよー。」
それは僕も一緒でした。
一緒に住み始めて一年間、どれだけユウヒの存在に助けられてきたことか!
ペットを飼ったことがある方は良く分かると思うのですが、限りない「癒し」をユウヒは僕らに与えてくれました。
後悔しても自分を責めてもユウヒは帰らないのですが、
「今までありがとう」
と一言、ユウヒに言うことにします。
先の文章は落ち込んでいる嫁K子に向けてのユウヒが書いた手紙ということで書いてみました。飼い主のエゴと思われるかもですが、その辺はご理解の程を。飼い主としての希望もここには含まれています。
次回更新からはいつものように明るくやります。いつまでも暗いのはつまんないからね。
これからもご贔屓に。
August 5, 2003 01:45 AM | 関連記事
本当に残念です。一度も会った事が無いのに何故か昔から可愛がっていたかの様な?私はどちらかと言うと猫派なのですが、周りに犬を飼っている子が増えて犬と接する時間が多くなりました。ペットを飼う=責任!私は昔から猫を飼っているんですが、猫が外に出たいと窓を叩くと出してあげていました。そんな中、車に後ろ足をひかれ複雑骨折した愛猫が布団の中に入って来て震えているのを見て、外に出られないで可哀相と思うのではなく、家で守ってあげないと可哀相と思う事に考えを変えました。病気や行方不明でどんだけの猫達を失って来ても、懲りなく猫を飼ってしまう。K子さんの犬好きにも負けないくらいの猫好きです。もちろん今も猫中心にまわってます(笑)ユウヒは見ていますよ!守ってくれてますよ!では。
Posted by: 愛猫家より at August 5, 2003 09:28 AMはじめまして。 思わず書き込んじゃいます。 うちには2人(あえて人なんですが)の犬がおります。
別れるなんて考えられないです。 5歳は若すぎますよね。 元気を出してくださいなんて、無理なのは分かっているので書きませんが、きっとユウヒちゃんはいつも一緒にいてくれていますよ。 とても残念なことですが頑張ってくださいね。
>abeaiさん、norakuroさん
メッセージありがとうございます。
元気にはなったものの、やっぱりぽっかり穴が開いたように本調子じゃないです。
毎日の生活はそんなのお構いなしに物凄いスピードで進んでいきます。
仕方のないこととはアタマでは分かってても、やっぱツライですね。
おふたりとも、最後までペットを大事にしてあげてください。
またコメントしてくださいね。
Posted by: ayu at August 6, 2003 07:25 PM天国からの手紙読みました。涙がとまりませんでした。本当ですね・・・。
もしもユウヒが手紙をかけるなら、これがすべてだと思いました。
今はまだホンの少しの元気を取り戻す一言さえ思いつかないけど
ayuさん、K子さんどうか元気を出してください。ユウヒのためにも。
何かちゃんと言いたかったのに言葉もみつからずに・・・。ごめんなさい。
ayuさん、 k子さん。
・・・びっくりしました。なんと言っていいのか。
ボールと戯れてる(それは猟奇的な!)彼の、なんともかわいい姿を、思い出し、涙が止まりませんでした。
私も12年前に愛犬を亡くした経験があります。
お2人の心中お察しします。
わたしも及ばずながら、ご冥福を祈ってます。
すっごく辛いと思いますが、どうぞご自分達を責めないよう、ご自愛くださいね。
最近、友人からこの事実を聞き、久々にayuさんの新しいサイトを訪れてみました。
”天国からの手紙”という文字を思わずクリックしていました。
私はユウヒに数回しか会ったことがないけど、あの披露宴の日に見せてくれた愛らしい姿を思い出して、さっきから涙が止まりません。
2人の気持ちを考えるとまたまたたまらなくなってしまいます・・・
でも、ユウヒはいつもそばにいる。言葉がみつからないけど・・・元気出してね!
更新のメールを頂いてメチャクチャお久しぶりにこちらに遊びにこさせてもらったら、こんなページができていて、・・・本当に残念なことでしたね。ayuさん、K子さんの心中お察し申し上げます。
ユウヒちゃんの写真を観て涙がとまりませんでした。
私も犬を飼っていて(亀も居ますが)、いつも居る場所にその子が居ない・・ということを想像するだけで辛いです。ほんとうにありきたりなことしかかけませんが、ユウヒちゃんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。
また遊びにこさせていただきますね。
こんにちは。そしてはじめまして。おねーちゃんから楽しいページがあるよと聞いて、可愛いワンちゃんの写真の上に目に止まってクリックしたのが、このページ。はじめてながら、久しぶりに、正直に素直に涙が出て、止まらなかった。そんな、表現が一番当てはまると思いました。雄飛君が亡くなった事。ショックで、心にぽっかり穴が空いて、何をするにも脱力感、、、。そんな感じだったんじゃないかと、思います。そんな気持ち分かるといえば、偉そうですが、私も同じような気持ち味わったことがあります。私は今、猫を飼っています。2代目です。初代の猫は、赤ちゃんの時から飼っていました。もうだいぶ前の話になりますが、病気で死にました。2歳でした。2週間入院して、つらい思いさせて、寂しい思いさせて。きっと元気になって帰って来るものだと信じていました。そして「ももが死んだよ。」と、涙声の主人の声、、、。私には何が起こったか分かりませんでした。そして、先生に原因を聞くと、「分かりません、朝、見てみたら、、。」そんな事ってありますか?もちろん異変があったから、病院に連れってたのだけれど。私は、なかなか脱力感の毎日から、抜け出せず、ももには裏切るような気はしたけれど、また懲りずに猫を飼いたました。ももちゃんも、今の猫ちゃんも、癒しであり、心の支えです、そんな中、私の妊娠。周りの一部の人たちには「ばい菌があるから、産まれてくる赤ちゃんに影響があるから、捨てなさい、処分しなさい。」でも、もちろん私は、断固反対!!そんなことはできません。だって、大切な家族なんだから、、、。凄く話は長くなりましたが、ayuさんk子さんにとって新しいワンちゃんも大切な家族。もちろん雄飛くんも大切な家族。絶対に見守ってくれています。私も信じています。きっと、今ごろ新入りのワンちゃんと遊んでると思いますよ。
ダラダラと自分事ばかりごめんなさい。そして、読んでくれてありがとうございます。がんばってください!
こんにちは。そしてはじめまして。おねーちゃんから楽しいページがあるよと聞いて、可愛いワンちゃんの写真の上に目に止まってクリックしたのが、このページ。はじめてながら、久しぶりに、正直に素直に涙が出て、止まらなかった。そんな、表現が一番当てはまると思いました。雄飛君が亡くなった事。ショックで、心にぽっかり穴が空いて、何をするにも脱力感、、、。そんな感じだったんじゃないかと、思います。そんな気持ち分かるといえば、偉そうですが、私も同じような気持ち味わったことがあります。私は今、猫を飼っています。2代目です。初代の猫は、赤ちゃんの時から飼っていました。もうだいぶ前の話になりますが、病気で死にました。2歳でした。2週間入院して、つらい思いさせて、寂しい思いさせて。きっと元気になって帰って来るものだと信じていました。そして「ももが死んだよ。」と、涙声の主人の声、、、。私には何が起こったか分かりませんでした。そして、先生に原因を聞くと、「分かりません、朝、見てみたら、、。」そんな事ってありますか?もちろん異変があったから、病院に連れってたのだけれど。私は、なかなか脱力感の毎日から、抜け出せず、ももには裏切るような気はしたけれど、また懲りずに猫を飼いたました。ももちゃんも、今の猫ちゃんも、癒しであり、心の支えです、そんな中、私の妊娠。周りの一部の人たちには「ばい菌があるから、産まれてくる赤ちゃんに影響があるから、捨てなさい、処分しなさい。」でも、もちろん私は、断固反対!!そんなことはできません。だって、大切な家族なんだから、、、。凄く話は長くなりましたが、ayuさんk子さんにとって新しいワンちゃんも大切な家族。もちろん雄飛くんも大切な家族。絶対に見守ってくれています。私も信じています。きっと、今ごろ新入りのワンちゃんと遊んでると思いますよ。
ダラダラと自分事ばかりごめんなさい。そして、読んでくれてありがとうございます。がんばってください!